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新生児科

スタッフの紹介

診療科紹介

1)診療科紹介

当院は故山内逸郎名誉院長が就任以来40年以上に渡り岡山県の新生児医療の中核施設でした。平成17年度より産科とともに岡山県の総合周産期母子医療センターに認定され、名実ともに岡山県の周産期・新生児医療の中心的役割を担っております。

その中で当科は、小児科の中でも新生児(生後4週間未満の赤ちゃん)を専門に診療する部門です。特に産科・産院を退院する前の赤ちゃんを中心に診療していますが、現在は胎児も診療の大きな部分を占めるようになってきています。

一般的には元気で生まれてくるはずと思われている赤ちゃんは、実は胎内環境から胎外生活への急激な変化に対応しきれず体調を崩すこともまれではありません。また、生まれながらのご病気のために胎児期、出生直後より入院・加療を必要とする赤ちゃんもいらっしゃいます。そのような赤ちゃんとそのご家族を、医師・看護師・助産師・臨床心理士・理学療法士・臨床工学技師など、スタッフ全員力をあわせて誠心誠意全力でサポートさせていただきます。

また、当科の仕事は新生児集中治療室(neonatal intensive care unit: NICU)での管理にとどまりません。妊娠中に異常に気づかれた母体・胎児や産科病棟の赤ちゃん(正常新生児や在胎35~36週のLate preterm児)の管理も、産科と協力して行う当科の重要な仕事です。母乳育児をはじめとした充実のサポートをお約束します。

NICUを退院された赤ちゃんの発育・発達のフォローアップも、入院中の管理と同じくらい重要な仕事になります。集中治療を必要とした赤ちゃんがご家族のもとでなにごともなかったように育たれるべく、新生児期から乳幼児期、学童期まで連続性のある診療・指導・援助を一般小児科との連携を深め充実させていきたいと思います。また、続発症や後障害を残した赤ちゃんがより高いQOLを得られるよう、一般小児科、小児外科と協力して診療にあたっていきます。

当院のNICU病床は50床(NICU加算:18床)であり、全国でも屈指の規模のNICUを有しています。年間約400例の新生児が当NICUに入院しますが、365日24時間体制で赤ちゃんの後障害なき生存を目指しています。

産科と連携し胎児管理・治療にも積極的に行っていますので、染色体異常症、奇形症候群、先天性心疾患、新生児外科・泌尿器疾患などの胎児診断例が急速に増加しています。

早産・低出生体重児の治療は当科の重要な仕事であり、下表のごとく超低出生体重児(出生体重1000g未満)の救命率は全国でもトップレベルにあります。成熟児の治療としては、新生児仮死,呼吸障害,感染症などを中心に、小児外科、脳神経外科、眼科、形成外科などとの協力によりあらゆる疾患に対応可能です。また重症先天性心疾患児については岡山大学心臓血管外科との連携により周術期管理を行っています。

人工呼吸器管理は年間50例以上であり、また新生児仮死に対する脳低温療法、新生児遷延性肺高血圧症に対する一酸化窒素吸入療法、肺血流増加型先天性心疾患に対する低酸素換気療法、膜型人工肺(ECMO)などの特殊治療も可能です。更に年平均100回以上の病的新生児のドクターズカーによる搬送も、新生児科医が同乗し24時間体制で行っています。

また当科は、産科と協力し母乳育児を中心とした赤ちゃんにやさしい医療を信条としています。その功績を認められユニセフ・WHOより"赤ちゃんにやさしい病院、Baby Friendly Hospital(BFH)に認定された先進国第1号の病院でもあります。母乳育児は産科病棟の赤ちゃんのみならず、NICUに入院された赤ちゃんについても積極的に支援を行っており、出生体重1000g未満の超低出生体重児の退院時の母乳育児率は7割を超えています。またご両親は、365日24時間いつでもお子様への面会が可能です。また2年前より、赤ちゃんのおじいちゃん・おばあちゃん、ご兄弟(姉妹)の方々にも予約面会していただけるようにしました。

臨床研究も盛んに行っており、全国学会の発表はもちろん国際学会にも積極的に参加し、発表を行っています。また当院の小児科・小児外科後期研修医プログラムでは9ヶ月以上の新生児医療研修を必須としており、若手医師の研修の場としての役割も担っております。日本周産期・新生児医学会の新生児専門医制度新生児研修基幹施設に認定されており、新生児医療を専門とする先生方の研修にも力を入れています。

2)地域医療機関の先生方へ

当院は我が国でも最大規模のNICUを有する新生児医療の専門施設であります。赤ちゃんに関するご相談であれば、あらゆることに対応させていただきます。赤ちゃん自身の医学的問題に限らず、赤ちゃんをとりまく社会的問題にも積極的に関わって参りたいと思っておりますので、どうぞご遠慮なく新生児科までご連絡ください。