
当院は1991年にUNICEFから先進国で初めて、「Baby Friendly Hospital:赤ちゃんにやさしい病院」の称号を頂きました。現在は赤ちゃんだけでなく、全ての人に対してという意味で「Human Friendly Hospital:人にやさしい病院」をスローガンに掲げ、各部門が様々な取り組みを行っています。
薬剤科では医薬品の調剤だけでなく、院内スタッフへの医薬品に関する様々な情報提供や抗がん剤の調製、また医師、看護師とともに医療の担い手として病棟活動などの積極的なチーム医療を行っています。
当院は平均在院日数が12.4日(平成23年度)と超急性期の医療を担っており、日々の業務が大変忙しいのが現状ですが、小児医療や循環器医療など全国に誇れる分野を多数有しており、日々充実感を得ながら業務を行っています。
当院薬剤師は患者様に効果的な薬物療法を提供し、かつ副作用から体を守るなど「薬の鉄人」として業務を行っています。
医師の処方せんに基づいて薬を調製し、患者様にお渡しする業務です。
当院ではオーダリングシステムが導入されており、医師が電子カルテに入力した内容が処方せんとして直接薬剤科で出力されるようになっています。この際、医薬品の量が適正であるか、他に使用される医薬品との相互作用などを必ず確認しています。
また、多くの薬を服用している患者様には、1回に服用する薬をまとめたり(一包化)、錠剤の服用が困難な患者様には医師に相談して粉薬に変更するなど、患者様が薬を服用しやすいように様々な工夫を行っています。
当院では外来患者様には原則として院外処方せんを発行しているため、主に入院中の患者様の調剤を中心に行なっています。(院外処方せん発行率 平成23年度:92%)
調剤内規へ

医師の処方せんに基づいて、注射薬を患者様ごとに取り揃える業務です。
この際、医薬品の量が適切であるかや投与速度、混合時の安定性や配合変化、他に使用される医薬品との相互作用などを確認しています。
当院ではピッキングマシン(注射自動払い出し装置)が導入されており、医薬品の取り揃え、注射処方せんの発行、注射施用ラベルなどの作成が一施用ごとに払い出されるよう、システム化しています。

| 《一施用ごとに取り揃え》 | 《毒薬、向精神薬等を表示することで注意喚起》 |
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院内製剤とは市販品では充分な対応が出来ない場合などに、その必要性から医師の依頼を受けて病院内で調製する製剤のことです。
院内製剤は病院内で審査・承認されてはじめて使用することができます。
高カロリー輸液は手術などで口から食事を摂れない、または栄養摂取の不十分な患者様に対して栄養補給を目的として使用されるもので、中心静脈から投与されます。
そのため、医師から依頼のあったものについては無菌室のクリーンベンチ内で調製しています。
無菌室へは無菌性を保つために手指消毒を行った後、無塵衣に着替え、エアシャワーを浴びてから入室し、調製しています。
抗がん剤の中には薬理作用の強いものが多くあるため、患者様に無菌で安全な製剤を提供することと医療従事者自身を抗がん剤による暴露から守るために安全キャビネット内で調製を行なっています。
当院では抗がん剤無菌調製監査システムを導入しており、処方ごとに調製手順や薬液の抜き取り量をモニターに表示するなど、安全性と正確性を向上させています。(音声ガイダンスあり)
監査時には抜き取り量の重量、シリンジの画像撮影による秤取量の2項目を確認し、調製の記録を行っています。
| 《モニターの手順を確認して調製》 | |
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| 《モニターに溶解液量や抜き取り量を表示》 | 《シリンジの秤取量の画像撮影》 |
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平成23年11月に西棟が開設され、外来化学療法センターも移転し、病床は4床から14床に増床されました。
外来化学療法センターには薬剤師も常駐しており、抗がん剤の調製だけでなく、外来患者様に適切な化学療法を行って頂くため、治療の内容、副作用などについて詳しく説明することにより、患者様の疑問や不安等の解消に努めています。
外来、病棟、手術室など院内すべての医薬品の管理を行なっています。
薬剤師が管理することにより、患者様に適正な薬剤を提供できるよう環境整備に努めています。
医療用麻薬は疼痛の緩和や手術において大変重要な薬剤です。
ただし、その性質上、乱用などの社会問題を引き起こしかねないため、法律により厳しく取り扱いや管理方法が規制されています。
そのため、麻薬管理者により医療用麻薬は管理されており、購入はもとより使用方法、使用量をはじめ、使用後の残液と空アンプルの確認を行うなど厳密な管理を行なっています。
医薬品の有効性や安全性などに関する様々な情報提供を医療従事者や患者様に行うことにより、医薬品の適正使用促進に努めています。そのため、医薬品に関する様々な情報を収集、専門的評価を行うなど加工して一元化した後、情報発信しています。
また、薬剤委員会を奇数月に開催し、医薬品の採用及び中止に関わること、医薬品の適正使用に関することなどを審議しています。
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患者様が服用しているお薬の効能、効果や服用上の注意点などについて、各病棟の担当薬剤師が指導を行っています。また、薬の説明だけでなく、使用方法や飲み合わせに問題はないか、副作用の有無など薬物治療が適切に行なわれているかどうかなどを確認しています。
外来患者様にはお薬の名称、効能、効果、副作用、使用方法などの情報提供を行なっています。
糖尿病患者様のインスリン自己注射や吸入薬など、特別な操作が必要な医薬品については本館1階の薬事相談室にて指導を行っています。
栄養サポートチーム(NST)、感染対策チーム(ICT)、緩和ケアチームなどの回診に参加して、薬剤師の視点から患者様の薬物治療を支援しています。
治験とは患者様のご協力の下、新しいお薬の候補について安全性と有効性を検討する臨床試験のことです。治験が適切かつ安全に行なわれるよう、治験コーディネーター(CRC)が様々なサポートを行なっています。
詳しくは治験管理室のホームページをご覧下さい。
治験管理室へ定期的に薬剤科内で新薬や各疾患の病態について勉強会を開催しています。
また、院内・院外の研修会に積極的に参加し、各種学会にも属して知識の向上に努めています。
当院は医療薬学会の認定する「がん専門薬剤師研修施設」であり、当院で5年間勤務することで、がん専門薬剤師の認定要件の1つをクリアすることができます。
【認定施設基準】平成18年度から薬学部6年制教育が始まり、平成22年度より病院や保険薬局において計5ヶ月間の長期実務実習が義務付けられました。当院は日本薬剤師研修センターの認定する「実務実習生受入施設」であり、平成23年度はⅠ期:2名、Ⅱ期:3名の計5名を受け入れています。
平成24年度はⅠ期:3名、Ⅱ期3名の計6名を受け入れ可能としています。
当院は日本薬剤師研修センターの認定する「実務研修受入施設」であり、薬学6年制新カリキュラムで強化された医療薬学や長期実務実習の教育内容を、既に4年制過程を卒業した薬剤師の方々に体験してもらい、個々の知識や技能などのスキルアップが図れるよう支援することが可能です。
研修内容の詳細については薬剤師研修センターのホームページをご覧ください。
(財)日本薬剤師研修センター(外部のページにリンクしています。)当院では、外来受診をされた患者様には、原則として「院外処方せん」をお渡ししています。
処方せんにはお薬の名前や数量、使い方などが書かれています。この処方せんを保険薬局に持参されると、その薬局の薬剤師がお薬の内容や量、飲み合わせなどを確認したうえで調剤し、お薬をお渡ししています。院外処方せんによる調剤は何処の保険薬局でも可能ですが、特に複数の診療科、医療機関にかかられている方は「かかりつけ薬局」をお持ちいただくことをお勧めします。